【新華社京都4月13日】日本の「医の倫理」-過去・現在・未来-企画実行委員会は12日、京都で医学シンポジウムを開催し、日本の医学界が現在、中国侵略旧日本軍第731部隊の悪行を含む医学犯罪を消極的に隠蔽する姿勢に疑問を投げかけ、学界が戦時中の医学犯罪を検証し、歴史の事実を直視することで、医学界の医学倫理に欠ける現状を是正するように呼びかけた。
シンポジウムではまず、731部隊細菌戦及び九州大学米軍兵士生体解剖事件の資料フィルムを放映した後、医学、哲学、政界、歴史などの分野の学者が医学倫理、人権意識、戦後のドイツの歴史における清算との比較といった視点から医学犯罪を直視する重要性を論証した。「731部隊·細菌戦資料センター」の近藤昭二共同代表は次のように指摘した。731部隊が実施した細菌戦は戦後裁判を受けていなかった。ある意味でこの細菌戦は日本の医学犯罪の源流となったもので、それに対する隠蔽はその後に日本の医療関係者が医学倫理と向き合う姿勢に影響し、戦後の医学犯罪も、しかるべき懲罰を受けていないようになった。
著作『731——石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』の作者、青木富貴子氏は次のように指摘している。日本は戦後に米国に細菌戦資料を提供することを交換条件に、関係責任者が戦争責任の追及を免れた。関係資料が公開され、特に中国が最近大量の戦時史料を公開するにつれて、日本はこの時期の歴史を無視し、隠蔽し続けることによって日本自身がさらに深刻な受け身に陥るだけだ。
大阪市立大学の土屋貴志副教授は会議で次のように述べた。日本が生体実験によって何千、何万人を殺害した犯罪事実を認め、犠牲者に謝罪し、遺族への賠償を行わない限り、日本と日本の医学界の「不正義」と「歪曲」は決して消えることがなく、医学研究の倫理について語る資格もない。戦時中の医学犯罪の検証を行ってはじめて、日本の医学界の正義を取り戻すことができる。
(新華網日本語)
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