【新華社海南省ボアオ3月30日】世界銀行の前チーフエコノミスト、北京大学教授の林毅夫氏はボアオ・アジアフォーラム2015年度年次総会で、中国が比較優位を発揮し、これを技術革新と産業のアップグレードで補うことができれば、今後は7%前後の成長率で発展し続けることができるだろうと表明した。
林毅夫氏は、技術革新と産業のアップグレードが先進国よりも発展途上国がより高い経済成長の実現を推し進めることができたのは、産業の革新と技術のアップグレードにおいて、先進国の歩んできた道を参考にすることができ、再探索する必要がなく、それにより技術革新と産業のグレードアップのコストを自らが技術を発明するコストよりもずっと低くさせたからだと述べた。
自らの「2008年から中国は20年間で8%成長し続ける潜在力がある」の観点に対し、林毅夫氏は、8%は潜在力にすぎない。潜在力から実現までには内部と外部に条件があり、政府から見れば、政府の決めた発展戦略はこの国の比較優位に一致していなければならないと述べた。
林毅夫氏は、中国政府は、一連の発展のボトルネックを克服せねばならず、それには改革を深化する必要があり、市場に資源配置の中に役割を果たさせ、同時に政府も重要な役割を発揮し、経済の外的な問題を克服し調和させねばならないとみなしている。
林毅夫氏は、次のように述べた。中国政府が実務的な態度により改革の推進を継続することができれば、中国は7%前後の成長率で発展を続けることが可能だ。「中国経済は世界のGDPのおよそ13%を占めており、仮に成長率を7%に維持しても、依然として4分の1から3分の1の経済成長率で世界に貢献を続けてゆくでしょう。」