中国の習近平国家主席は28日、海南省のボアオ国賓館で「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」のビル・ゲイツ会長と会談し、公衆衛生活動や、健康水準の向上、貧困撲滅の課題について意見を交換しました。
この中で習主席は「疫病の防止と抑制は国際社会が共同で直面している挑戦で、国際協力を強め、共同で立ち向かう必要がある。公衆衛生活動を強化し、国民の健康を保障することは中国政府にとって重要な課題である。われわれはこれを非常に重視しており、ゲイツ財団と協力を続けていきたい。中国はポスト2015年開発アジェンダに積極的に参与し、国際社会とともに貧困撲滅に寄与し、常に新しい成果を収めている」と述べました。
これに対し、ゲイツ会長は「中国は、国際社会とともにエボラの蔓延を食い止めるために大量の資源を提供し、エイズ感染の抑制においても成果ある活動を行い、貧困撲滅の面でも世界で進んでおり、模範となっている」と高く評価するとともに、ゲイツ財団が公衆衛生の分野で中国との協力を強めていきたいとの意向を示しました。
また同日、習主席は、国際電気通信連合の趙厚麟事務総局長と会談し、「中国は国際電気通信連合の活動に積極的に加わり、メンバー国とともに世界の情報化に力を入れている。連合において情報技術の融合と革新が進み、急成長を遂げるチャンスを生かし、より効率的になり活発化することを期待する」と表明しました。これに対し、趙事務総局長は中国の支持に感謝し、中国との協力を強めていきたいという姿勢を示しました。
(写真/新華社 文字/中国国際放送局)