中国は調和で安定的な国内環境と平和で平穏な国際環境を最も必要とする。いかなる激動や戦争もすべて中国人民の根本的利益に合致しない。中華民族は昔から平和を愛し、「和をもって尊きとする」「協和万邦」「四海同胞」などの思想を尊重している。近代から中国は100年余りにわたる激動や戦火を浴びたから、中国人民は決してかつて体験した悲惨なことを他の国や民族に押し付けない。歴史を見渡せば、武力を通じて発展目標を果たそうとする全ての国が最終的に失敗を招いたことが分かる。中国は独立自主の平和外交政策を揺ぎなく堅持し、平和発展の道を歩み続け、互恵・ウィンウィンの開放戦略を遂行し、正確な義利観を堅持・貫徹し、協力・ウィンウィンを核心とする新型国際関係の構築を推し進め、終始世界平和を守り、共同発展を促進するための動揺しない力とする。
「遠い親戚より近くの他人(遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになる。)」これは中国人が早い時期でも分かる簡単な生活の道理だ。中国は「隣と善をなし、隣りを伴となす」(近隣諸国と親しくし、パートナーとする)ことを堅持し、「睦隣、安隣、富隣」(善隣友好、近隣関係の安定、近隣国の経済成長促進)、「親・誠・恵・容」(親しくすること、誠実に付き合うこと、互恵を目指すこと、寛容な姿勢を貫くこと)の理念を持って、周辺の国家との互恵協力と相互接続ことを深化し続け、自身の発展がよりよく周辺の国家に恵みをもたらすように努力する。
2013年に、私はカザフスタンとインドネシアを訪問したときに、それぞれシルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードを建設するという協力提議を出した。「一帯一路」の協力提議は各方面の共同利益と一致し、地域と全世界の協力潮流に順応する。
「一帯一路」の建設は共に検討、共に建設、共に享受する原則を執っていて、中国の独奏ではなく、沿線各国によるコーラスである。「一帯一路」の建設は現在存在している地域の協力メカニズムと提議に替わるのではなく、現有の基礎の上に、沿線各国の発展戦略の相互結合と相互補完を推進する。現在、すでに60あまりの沿線国家と国際組織は「一帯一路」建設の参与に積極的な態度を示した。「一帯一路」の建設も、アジアインフラ投資銀行(AIIB)も開放的であり、我々は沿線の国々とアジアの国々が積極的に参与することを歓迎する。