現在、国際情勢は深刻且つ複雑な変化が引き続き発生し、世界の多極化、経済のグローバル化の発展を深く入り込んで、文化多様化、社会情報化が継続に推進され、国際構成と国際秩序の調整と変遷が加速されている。世界各国は各自の発展戦略を急いで調整し、変革と革新を推進し、経済の発展方式を転換し、経済構造を調整して、新たな発展空間を開拓している。同時に、世界経済は依然として深い調整期間にあり、低増長、低インフレ、低需要と高失業、高債務、高バブルなどのリストが交織、主要な経済体の勢いと政策の配向が引き続き分化し、経済環境の不確定性が依然として目立てている。テロリスト、ネット安全、エネルギー安全、食料安全、気候変化、重大な伝染性病気などの非伝統的な安全と世界性の挑戦が絶えず増加し、南北発展の格差が依然として大きい。
運命共同体へ歩くためには、協力・ウィンウィン、共同発展を堅持しなければならない。ゼロサムゲームや両勝ちできないという古い思考を捨て、ウィンウィン・共に勝つという新しい理念を樹立し、自身の利益を追求する時に他方の利益にも配慮を加え、自身の発展を求める時に共同発展をも促進すべきだ。協力・ウィンウィンの理念は経済分野だけでなく、政治、安全、文化などの幅広い分野にも適用される。そして、地域の諸国間だけでなく、地域外の国との協力にも適用される。マクロ経済政策協調を強化し、違う経済体の経済政策の変動がもたらすかもしれないマイナス外溢効果を防止し、世界経済の治理変革を積極的に推進し、開放型世界経済体制を守り、世界経済におけるリスクと挑戦を共に対応すべきだ。
中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は手を携え、より緊密な中国・ASEAN運命共同体を構築し、ASEANは中国、日本、韓国と2020年までに東アジア経済共同体の構築に力を注ぐ。我々はアジア自由貿易ネットワークを積極的に構築し、2015年までに中国・ASEAN自由貿易区のグレードアップ交渉、および地域の全面的経済パートナーシップ協定に向けた交渉を完成するよう努力する。アジア経済一体化を推進するとともに、我々は開放的な地域主義を堅持し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)を含める地域を跨ぐ協力を協調・推進する。
われわれは積極的に地域の金融協力体系の構築を推進し、アジア金融機構の交流協力のプラットフォームの建てを検討し、アジアインフラ投資銀行がアジア開発銀行や世界銀行などの多国間金融機構との相互補完と共通進歩、協調発展を推進すべきだ。通貨の安定、投資・融資、信用評価などの分野での実務的な協力を強め、チェンマイ・イニシアチブの多国間化メカニズムの建設を推進し、地域の金融安全網を建設すべきだ。アジアエネルギー・資源の協力メカニズムを推進し、エネルギー・資源の安全を保障すべきだ。
中国側は次のように提議する。東アジアとアジアの相互接続の計画が早めに設定し、インフラ建設、政策企画、人員往来の全面的融合を促進する。海上での相互接続建設を強化し、アジア海洋協力のメカニズムの建設を推進し、海洋における経済、環境保護、災難管理、漁業などの各分野の協力を促進し、海洋にアジア諸国に繋がる平和、友好、協力の海になるようにさせる。
運命共同体に歩んで行くには、共同、総合、協力、持続可能な安全の実現を堅持しなければいけない。現在の世界では、安全の内包と外延が更に豊富し、各種の要素が更に複雑で入り込んでいる。各国の人民は運命を共にし、相互依存の関係にある。我々は、冷戦の思考を排除し、安全の理念を新たに作り出して、共に建設、共に享受、ウィンウィンのアジア安全の道を進めるよう努力する。