安倍内閣は気まずい状況に
メルケル首相は今回、日本の民衆に欧州の大国ドイツの姿勢を直接、表明したことから、安倍内閣は気まずさが増すと同時に、安倍首相の「歴史修正主義」の立場が国際的に孤立した状況にあることを日本の国民の前に明らかにした。
日本の『朝日新聞』は評論で次のように指摘している。メルケル首相が訪日期間に歴史認識問題についてこれほど深刻に言及するとは誰も予想していなかった。日本とドイツの首脳会談の状況を見ると、双方は歴史認識問題で隔たりがあり、メルケル首相がドイツの歴史認識について言及しても安倍首相は反応を示さなかった。
メルケル首相は7年ぶりに訪日したが、安倍首相は本来、今回のメルケル首相の訪問の機会を利用してドイツとの関係を縮めたいと考えていたが、メルケル首相が自らの経験・体験を例に挙げて道理を説く「歴史の授業」を行ったことは意外だった。
国内外の世論の重压を受けて、日本政府は反応せざるを得なくなった。日本の岸田文雄外相は10日、記者会見で安倍内閣は日本の歴代内閣の立場を継承し、日本は「かつて多数の国家、特にアジア各国の民衆に巨大な損失と苦痛をもたらしたことを認め、この認識は歴代内閣と同一だ。」と表明した。
日本の高官が依然として「侵略」という表現を故意に回避していることは明白だ。国際世論が注目する焦点の一つはまさに、安倍首相が今年に発表する第二次世界大戦終戦70周年の談話で、村山富市前首相の20年前の談話の精神を受け継ぎ、日本が過去に犯した侵略の罪行を反省するかどうかということだ。
実際に、日本の学界自体は侵略の事実の歴史認識問題についての意見は一致しているが、日本の右翼勢力は終始、人の耳を混乱させようと意図している。
日本の共同通信社は10日、安倍首相の「安倍談話」の起草に協力する専門家会議代理議長で、日本国際大学の北岡伸一学長が述べた談話を引用して、「日本が侵略戦争を発動したことは誰の目にも明らかだ。日本の歴史学者に尋ねると、99%は侵略戦争だと認めるだろう。」と報じた。
安倍首相が歴史認識問題において誤った立場を是正できるかどうかに国際社会は注目している。「日本は第二次世界大戦前、一貫してドイツの忠実な教え子だったが、現在も日本が引き続きドイツから学ぶことを希望する。」辜学武教授はこのように述べた。
(新華網日本語)
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