メルケル首相、安倍首相に1度の歴史の授業を補講

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-03-13 15:47:53 | 編集: 谢艳
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   【新華社北京3月13日】ドイツ・メルケル首相は最近の日本訪問中、多くの場で安倍政権に歴史を正視し、日本が第二次世界大戦中に犯した暴行を深く反省するよう促していた。メルケル首相は、「過去への総括は和解実現の前提」で、こうしてようやくかつての被害国からの了承を得ることができると指摘している。

   メルケル首相が訪日中、歴史認識問題についてこのように深く言及したことは、日本の予想に反していた。長期にわたり、日本の右翼勢力は誤った歴史観を堅持し続け、歴史問題で逆行しており、歴史認識における「劣等生」だといえる。メルケル首相の姿勢表明が反映するのは、国際社会の日本・右翼勢力の歴史問題に対する不満や懸念で、安倍政権への忠告や注意でもある。

   メルケル首相は安倍首相に1度の厳粛な歴史の授業を補講したと言うことができ、その中には2つの方面の含意がある。一つは、日本軍国主義が第二次世界大戦中のドイツ・ナチスと同様、いずれも人類に対して許すことのできない犯罪行為を犯したということを安倍首相に指摘したこと。日本の右翼勢力は一向に歴史を顧みず、その侵略行為がアジア諸国の人々にもたらした傷害をきっぱりと否定し、更には意図的に日本を戦争の被害者に装ってさえいる。しかしメルケル首相が演説で「慰安婦」問題やドイツ・ナチスによるユダヤ人への殺害などについて自発的に言及したことは、疑いなく日本の右翼勢力に、歴史問題では、日本が歴史で犯した戦争の罪に対し国際社会で早くから定説になっていたと警告し、どんな言い逃れをしても国際社会を騙すことはできず、サギをカラスと言いくるめ、ごまかしてうやむやにすることはできない。

   二つは、日本が自己の戦争の歴史を徹底的に清算してようやく、地域・隣国との和解を真に実現することができること。メルケル首相は演説で、ヴァイツゼッカー故ドイツ元大統領の文言を引用し、ドイツは敗戦をナチスからの「解放」だとみなしていると強調し、歴史の正視はドイツが国際社会に受け入れられた原因だと明確に指摘した。これはメルケル首相が日本社会へ伝えた重要なメッセージだといえる。

   戦後70年、日本は地域・隣国との関係がずっと上手くいっておらず、東アジア地域に矛盾が絶えず、緊迫した状態をもたらしてきたが、その肝心な原因は、日本が歴史を深く反省せず、過去の侵略や植民地支配の罪への徹底的な清算を望まないところにある。

   今年は第二次世界大戦終結70周年の節目にあたり、国際社会は各種の記念活動を次々に行い、反ファシズム戦争の偉大な勝利を盛大に記念し、歴史を銘記し、烈士をしのび、平和を大切にし、未来を切り開いている。これは日本にとっては侵略と植民地支配の歴史を全面的に深く反省する一度のチャンスにあたる。安倍首相も戦後70周年の談話を発表する予定だ。「村山談話」を全面的に継承するのか、それとも日本の侵略の歴史を否定し薄れさせるのか、安倍首相は真剣に考えてから姿勢表明を行うべきだ。安倍政権が時代の流れに逆らって動けば、その言行は必ず国際社会からの非難を受けるだろう。

   前事を忘れざるは後事の師なり。正にメルケル首相が指摘したように、歴史を正視して、ようやく未来を擁することができる。安倍首相はメルケル首相の今回の忠告をしっかりと覚えておくべきだ。

(新華網日本語)  

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