【新華社ワシントン3月11日】中国科学院南京地質古生物研究所が指導する課題研究チームが9日に発表した報告書は、新たに発見された米粒大の化石は、少なくとも6億年前に地球上に原始動物が現れたことを示した。これは、現在までに地球上で発見された最も早期かつ信憑性の高い原始動物実体化石である。
南京地質古生物研究所の朱茂炎研究員がリーダーを務める課題研究チームは同日、米国『国家科学院学報』で次のように説明した。彼らは中国貴州省「瓮安生物群」で原始的な海綿動物化石を発見した。体積はわずか2~3立方ミリメートルだが、その歴史は6億年前に遡り、「貴州始杯海綿」と命名された。
朱茂炎研究員は「この発見は6億年前の地球上に動物が出現したかどうかという学界の疑問を解消する。」と新華社記者に語った。
朱茂炎研究員はまた「貴州始杯海綿は細胞構造を保存した3D動物成体化石であり、動物胚胎の化石ではない。当該動物の細胞組織構造は鮮明で判別し易く、瓮安生物群に真の動物化石が存在したかどうかという疑問への明確な回答が最終的に得られた。」と説明した。
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