日本の各界が安倍首相に歴史認識を正すよう促す

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-03-11 09:30:48 | 編集: 谢艳
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   【新華社東京3月11日】ドイツ・メルケル首相は9日日本訪問中、歴史を正視し清算することは戦後の和解実現のための前提だと強調した。日本の世論や一部の人士は、これはドイツの指導者が安倍政権に歴史認識を正すよう気づかせたものだと指摘している。

   メルケル首相訪日講演会の主催側として、『朝日新聞』は10日次のように伝えた。メルケル首相はかねてから発言に慎重で、今回の訪日中に歴史問題について明確に言及したことは予想外だった。ドイツと東アジアは地理的に遠いが、メルケル首相はドイツは日本と中韓関係の緊張状態がもたらした現実のリスクを座視することはできないと明らかにみなしていた。日独首脳会談の状況から見て、双方には歴史認識の問題で隔たりがあり、メルケル首相はドイツの歴史認識について言及したが、安倍首相はまだ返答をしていない。

   日本聖学院大学の姜尚中学長は『朝日新聞』に次のように語っている。メルケル首相は演説で、ヴァイツゼッカー故元大統領の文言を引用し、ドイツは敗戦をナチスからの「解放」だとみなしており、歴史の正視はドイツが国際社会から受け入れられるための前提だと明確に指摘した。これはメルケル首相が日本社会へ伝えた重要なメッセージで、「安倍談話」に対する間接的な提案ともみなすことができるだろう。

   『日本経済新聞』は、メルケル首相は首脳会談後の記者会見で、歴史の清算は和解のための前提だと重ねて述べており、日本の隣国関係の処理への不満がにじみ出ている。メルケル首相が過去の清算と歴史の正視を繰り返し強調したことは、ドイツと経済関係の緊密な中韓が「安倍談話」に対し警戒心に満ちているのを意識したからで、日本の隣国との関係が引き続き悪化しないよう望んでいると指摘した。

   慶応大学の金子勝教授はソーシャルメディアで、メルケル首相と安倍首相はそれぞれ国内では「保守派」に属するが、ドイツが歩んだのは歴史を清算し、未来を開拓する道だ。しかし日本は戦争責任を清算していないだけでなく、(安倍首相は)戦争の体系を再び打ち出そうとしており、「これでは後戻りです」と伝えている。

   日本の村山富市元首相は9日夜、テレビ番組で、安倍首相の国会での答弁から見ると、安倍首相は「村山談話」の肝心な内容をごまかしようと企てるつもりだと指摘した。「安倍談話」について、村山氏は、植民地統治と侵略の歴史の事実を率直に認め、反省と二度と同じ過ちを繰り返さないという決意を表明するのは当たり前のこと。これらの内容が曖昧ではっきりしなければ、今後の日本政府は徹底的に信用を失ってしまうだろうとみなしている。

   安倍政策のブレーンで、「安倍談話」の専門家座談会の座長代理、北岡伸一氏もまた9日関連の国際シンポジウムで、安倍首相が談話で日本がアジア諸国に対し侵略したことをはっきりと認めるよう望んでいると表明していた。

(新華網日本語)  

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