【新華社東京3月10日】日本訪問中のドイツのメルケル首相は9日、日本の安倍晋三首相と会談した後、歴史を正視することは戦後の和解を実現させる前提だと再び強調した。
メルケル首相は安倍晋三首相と共に行った記者会見で、戦後ドイツが戦争の歴史問題について非常に突っ込んだ討論を行ったことがあり、過去を清算することは戦後の和解を実現させる前提だと表明した。メルケル首相は安倍晋三首相との会談の中で、ドイツがいかにナチスによって実行されたユダヤ人大虐殺などの恐ろしい犯罪行為を清算したのかを紹介した。
記者会見の前、同じ日にメルケル首相は東京で行われた演説会で、歴史を正視することは戦後ドイツが隣国と和解を実現できたことの肝心な点であり、ドイツが素直に歴史に向き合い、これによって隣国の諒解を獲得し、ドイツが国際社会に再び受け入れられたのだと指摘した。
3月9日から10日まで、ドイツのメルケル首相は7年ぶりに日本を訪問した。日本のメディアの報道によると、メルケル首相と安倍晋三首相が日本とヨーロッパの経済協力、原子力発電政策、ウクライナ情勢、国連安保理の改革などの問題について意見を交換した。(翻訳・編集/薛天依)