税関の情報を伝えるサイト「税関情報網」が新しく発表した「2014年 中国経済情勢の総括と輸出貿易情勢の分析報告書」は、中国の2015年の輸出入総額は前年同期より3.9%増えて27兆5000億元(日本円で約522兆2250億円)(輸出額は同1.3%増の12兆2000億元、輸出額は同6.1%増の15兆3000億元)に達する見込みだと伝えました。
税関総局の統計によりますと、中国の2014年の輸出入総額は、同2.3%増の26兆4300億円(輸出額は同4.9%増の14兆3900億元、輸入額は同0.6%減の12兆400億元)で、貿易黒字は45.9%伸びて2兆3500億元に達したということです。
また報告書は、中国の経済成長が新常態(ニューノーマル)に入ったことで、中国貿易は今年も1桁台の成長を保つとみています。輸出の面では、世界経済全体の回復はゆっくりしているものの、「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)の戦略によって中国経済は力強い後押しを受け、輸出額は年内安定して伸びるとしています。一方、輸入の面では、国内の需要が少ない上、鉄鉱石や石炭などの大口商品の価格が下落することから影響を受けますが、中国の中西部の鉄道開発や水利建設、都市部の住宅改造などのインフラ整備が進むにつれて、今年の輸入の伸び率がいくらか回復するとしています。
(中国国際放送局)
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