中国の程永華駐日大使は12日夜、東京で、中国大使館と日中友好団体との新年会で挨拶した際、中日関係改善の勢いが依然として脆弱だと話しました。
程大使はその中で、「過ぎ去った2014年に、中日関係はかつてなかったほど厳しい状況から改善に向けた重要な一歩を踏み出し、並々ならぬプロセスを歩んできた。去年末、中日双方は関係改善に向けた四つの原則的共通認識を達成し、両国の指導者はAPEC(アジア太平洋経済協力会議)期間中の会談を実現した。最近、双方は対話と交流を少しずつ再開し、関係改善に向けた積極的な成果が出ている」と話しました。
その一方、程大使は、「中日関係改善の勢いが依然として脆弱で、とりわけ相互信頼の著しい不足という深刻な状況はいまだ改善されていない。双方は引き続き歩み寄り、デリケートな問題を妥当に処理し、政治的相互信頼を構築し、両国関係が四つの政治文書と四つの原則的共通認識を踏まえた上で、安定的かつ未来を見据えた方向へと向かわせるよう押し進めていく必要がある」という見方を示しました。
その上、「今年は世界人民反ファシズム戦争と中国人民抗日戦争勝利70周年にあたる。このような節目の年に、人類社会は一緒になって歴史を振り返り、戦争を反省し、平和を守っていかなければならない。日本は国際社会と共に、戦後70周年をきっかけに、歴史と真摯に向き合い、それを考え、村山談話などを含む歴史を反省する約束を守り、過去の軍国主義侵略の歴史と徹底的に一線を画して、アジアの隣国との和解をはかることを踏まえた上、一緒になって平和で、協力し合う明るい未来を作り出すことを期待する」と述べました。
程大使はさらに、中日の往来と交流が絶えず深まっていく中、日本の対中友好の力に広い将来性がある。各友好団体が中日友好事業を一層拡大させ、より多くの国民交流、とりわけ末端組織同士、青少年同士の交流を展開し、両国関係の継続的な改善に民意の環境と土台を作り出してほしい」と期待を表明しました。
(中国国際放送局)
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