2月3日、首都国際空港。イタリアに10年もの長きにわたり逃亡していた経済犯容疑者、張某が法により引き渡され帰国した。
【新華社北京2月4日】記者が3日公安部から得た情報によると、公安部海外特別捜査チームは3日、イタリアに10年もの長きにわたり逃亡していた経済犯罪容疑者、張某が法により引き渡され帰国した。張某は欧州諸国が我が国に初めて引渡しを認めた経済犯罪容疑者だ。最近中国の警察側はまた関連諸国から海外逃亡した一陣の犯罪容疑者を法により続々と引き渡し・帰国させるとのことだ。
張某は元々ある証券会社の社員だったという。2000年1月から2005年1月の間に、張某は職務上の便利を利用し、顧客の証券口座の資金計140余万元を盗んだ。2005年10月、張某はイタリアへ逃亡した。その後、河北省石家庄市の検察機関が業務上横領罪の疑いで張某に逮捕状を出した。公安部は国際刑事警察機構(ICPO)を通して国際逮捕手配書(赤手配書)を発表し、また我が国のイタリア駐在警務連絡官を配置し、二国間の法執行における協力ルートを積極的に利用して逮捕業務を展開した。2014年10月、イタリア警察側は張某を捉え中国の公安機関に通報し、中国側は直ちに引渡請求を提起した。2015年1月16日、イタリア側は張某の引き渡しおよび中国への帰国を正式に認めている。
現在、公安部はすでに189カ国と警務協力関係を構築し、27カ国に49人の警務連絡官を派遣し、我が国の海外での法執行安全協力ネットワークを初歩的に構築して、積極的且つ有効的に国際犯罪に打撃を与え、中国公民の直接的な利益を切実に守っている。