構造の違いがあるため、女性トイレの個室数は男性トイレの男性用便器と個室を合わせた数をどうしても下回ってしまう。そのため女性トイレには長い行列ができることが多く、個室を増やしてほしいと訴える人がたくさんいた。台湾の東海大学工業デザイン学部修士クラスの陳詩盛さんと頼昱儒さんはこのほど、「ジェントレット」という新しい概念のトイレを考案し、女性トイレの供給不足問題を解決するとともに、デザイン界のオスカーといわれるドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞した。中国新聞網が台湾のニュースサイト・東森新聞雲の報道として伝えた。
ジェントレットのコンセプトは、男性トイレの利用率の低い個室を女性トイレと共用にするというものだ。男女のトイレの中間に共用の個室を設置し、個室は両側にドアがあって、一方が開いたり鍵をかけられたりすると、もう一方は自動的に鍵がかかるようになっている。これなら一つの個室で男女が鉢合うことはない。共用トイレの単位面積あたりの利用効率を高めるとともに、女性トイレの行列を緩和することが可能で、最大視覚が変わらなければ、利用空間を効果的に縮小することができる。
このデザインはもともと頼さんが大学時代に同級生の葉子緯さんと取り組んだ卒業製作で、当時は内容が複雑過ぎたため評価を得られなかった。大学院に進学した頼さんは同級生とのチームで概念を改良してレッド・ドット・デザイン賞に出品し、ついに最優秀賞を獲得した。
(人民網日本語版)
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