中国経済の発展や海外旅行規模の急速な拡大にともない、中国人観光客が世界の人気観光地から引っ張りだこになっている。まもなく春節(旧正月、今年は2月19日)を迎えることから、隣国の日本と韓国でも中国人観光客の争奪戦がすでに始まっている。中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。
■ビザ発給要件の緩和や有効期限延長で2015年日本旅行を計画する人が激増
19日、日本は中国人向けビザ(査証)政策をさらに進め、中国人観光客が訪日する際のビザ発給要件をさらに緩和するとともに、有効期限も延長した。
アナリストによると、円安が大幅に進んだことで、中国では2014年に日本旅行ブームが起きたが、今回の中国人のビザ発給要件の緩和により、日本へのディープ旅行や複数回旅行ブームをさらに呼び起こすだろうという。
■ハードウェアに力を入れ、4つの免税店を新設
中国人観光客を取り込むべく、韓国も攻勢を強めている。
韓国は、中国人を含む外国人観光客の増加にともなって生じた客室不足の問題を解決するため、2017年までに観光ホテルの客室を5000室追加供給する計画を立てている。このほか、全国で4つの免税店が新たに開設される。
韓国のメディアは、韓国文化観光研究院が7日に発表した統計によると、韓国が2015年に受け入れる外国人観光客は1600万人を超え、その約半数を中国人が占める見込みだと伝えた。
■日本メディア 「日韓は、中国人観光客の争奪戦を展開している」
産経新聞は韓国について、「訪韓する中国人観光客が増加するとともに、日本人観光客が減少している。そのため韓国は、日本人観光客の減少を、中国人観光客で穴埋めしようとしている」として、「日本と韓国は中国人観光客をめぐって、激しい争奪戦を展開している」と伝えた。
(人民網日本語版)
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