【新華社北京1月23日】2014年「中国経済年報」が20日、発表された。年間国内総生産(GDP)は、前年同期比で7.4%増加した。この成長率は1990年以降、最も低いが、国家統計局の馬建堂局長が説明したように、年度予測目標成長率を達成し、且つ中国経済総量が初めて10万億ドルの大台を突破する妨げにならなかった。
国家統計局は20日、北京で「改革の全面的深化元年」経済年報を発表し、国内外の市場から注目を集めた。一連の経済データを通じて、新華社記者は、4つの漢字で2014年中国経済の表情を表現してみた。進化の中から質を向上させる「喜」、起業と革新の「楽」、困難と圧力の「憂」、安定を保ちながら成長を進める「盼」。
表情一:進化の中から質を向上させる「喜」
喜、即ち喜び。馬建堂局長は、次のように述べた。2014年、国民経済は新常態(ニューノーマル)のもとで、安定した運行を維持し、成長の安定、構造の改善、質の向上、民生の改善といった良好な動向が表れた。おそらくはこれを安定の中から進化し、進化の中から質を向上させる「喜」と称することができる。
馬建堂局長はまた、次のように説明した。2014年に中国は多くの重压と試練を克服し、経済停滞の重圧に耐えて7.4%の成長速度を達成し、昨年に確定した「7.5%前後」の目標成長率を実現した。
匯豊銀行大中華区の首席経済学者の屈宏斌氏は、次のように述べた。新常態のもとで、中国経済は成長スピードがやや緩やかになったものの、依然として いくつかの嬉しい「朗報」が伝えられている。経済成長率を下方修正すると同時に、産業構造にも成果が表れ、投資、不動産に対する過度な依存から次第に脱却し、新興産業と新興サービス業の発展の勢いも良好と言える。
新常態のもとで、中国の経済構造は絶えず改善とアップグレードを遂げ、第三次産業と消費ニーズが徐々に主導的な作用を発揮している。2014年の中国の第三次産業の付加価値がGDPに占める割合は48.2%で、前年比で1.3ポイント増加し、第二次産業を5.6ポイント上回った。需要構造が継続的に改善され、年間の最終消費の支出のGDP成長に対する貢献率は51.2%となり、前年比で3ポイント増加した。
初歩的な概算によると、昨年の中国のGDPは63兆6千億元に上り、昨年末の人民元対米ドル為替レートの中間価格で計算すると、約10兆4千億ドルとなり、10兆ドルの大台を超えた。中国は米国に続き、2番目の「10兆ドルクラブ」のメンバーとなり、世界第2位の座を維持し、日本の約2倍に達した。