6月29日、肝移植を受けたアカゲザルの容体を確認する医療スタッフ。(西安=新華社記者/邵瑞)
【新華社西安7月4日】中国陝西省西安市の空軍軍医大学西京医院でこのほど、ゲノム編集したブタからアカゲザルへの肝・心・腎移植が無事行われた。研究チームはブタ内在性レトロウイルス(PERV)をノックアウトして13個の遺伝子を組み換えたブタをドナーとし、肝臓、心臓、腎臓をそれぞれ別のサルに移植。肝移植を受けたサルは術後16日間生存しており、ブタとアカゲザルの補助的肝移植における生存期間の世界記録を更新した。研究は今後、臓器不足による移植制限の課題を解決する役割を果たすとみられる。