5月28日、合作社の貧困者支援作業場で布を織る楊成蘭さん。(貴陽=新華社記者/楊文斌)
【新華社貴陽6月4日】中国貴州省榕江(ようこう)県栽麻鎮豊登トン寨に暮らす1980年代生まれのトン族女性、楊成蘭(よう・せいらん)さんは、2016年に夫とともに都会での仕事を辞め、故郷に戻って起業する道を選んだ。夫婦は空き家の2部屋を工房に改造し、故郷に伝わる機織り技術を生かして手織りの布や衣服、インテリア雑貨など一連のテキスタイル製品の生産・加工を行い、電子商取引(EC)プラットフォームで販売している。
楊さんは18年、村に伝統織染合作社(協同組合)を設立し、村内および周辺集落の貧困世帯に出資を呼びかけた。地元の貧困世帯や村民の合作社への参加を促し、織りや染色、藍栽培などの産業に従事してもらうことで、民族に伝わる伝統の手工芸を継承すると同時に、村の人々の貧困脱却と増収につなげている。