5月30日、湖南省鳳凰県の「新居」に到着した「竜昇」を注意深く運ぶ職員。(長沙=新華社記者/張玉潔)
【新華社長沙6月2日】中国四川省のジャイアントパンダ8頭が5月29日、専用車で武陵山脈の奥地にある湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州鳳凰県の鳳凰中華ジャイアントパンダ苑に到着した。湖南省西部地域にパンダがやって来るのは今回が初めて。パンダたちはこれから、新居での生活を開始する。
鳳凰県は気候が温暖で四季がはっきりしており、日照時間が長い。面積5万ムー(約3300ヘクタール)以上の竹資源があり、年間平均気温は12・6~16・7度で、パンダの居住に適している。同県はパンダに良好な環境を提供するため、パンダのテーマパークを建設した。
今回到着した8頭のうち、成獣の2頭は「竜昇」と「清風」で、それぞれ2000年、2007年生まれ。亜成獣の6頭は「熊猫娃娃」「興安」「府府」「華鴻」「離堆」「京宝」「玉壘」で、いずれも2017年に生まれた。8頭は移送前にジャイアントパンダ保護センターで隔離観察を受けており、健康状態は良好だった。
鳳凰県のテーマパークは2018年末に着工し、パンダ館やパンダ病院、飼料加工室などを備えた施設が今年中に開園する予定。開園後は16人の専門飼育員が心を込めてパンダの世話をする。