15日、北京インターネット裁判所に開設された「バーチャル法廷」コントロール室。(北京=新華社配信)
【新華社北京5月16日】中国の北京インターネット裁判所はこのほど、オンラインによる「バーチャル法廷」のコントロール室を開設したと発表した。裁判官は広さ3平方メートルの部屋で、開廷や審理ができるようになる。
同裁判所の佘貴清(しゃ・きせい)副院長によると、新型コロナウイルスの感染流行期間中、在宅やフレックス制などの実施により、一部の裁判官は職場での通常業務ができなかった。このため、同裁判所は「バーチャル法廷」の審理システムを導入。裁判官はオフィス以外でも案件に関する情報や文書が閲覧できるようになり、これまでのように訴訟の事務処理が可能となった。
同裁判所は4月末に「バーチャル法廷」システムのコントロール室を開設。内部には裁判官席とパソコン1台が置かれ、法廷審問に関する機能を完備しており、主に少額訴訟や簡易審理、証拠交換、調停手配などに対応する。
同裁判所では今年既に1万4千件の訴訟を担当。8千件が結審しており、オンライン立件プラットフォームは順調に運営されている。(記者/呉文詡、謝昊)