6月28日、センウセレト2世のピラミッド内部。(カイロ=新華社記者/李琰)
【新華社エジプト・ファイユーム7月2日】エジプト考古省は6月28日、首都カイロの南西にあるファイユーム市で式典を行い、古代エジプト第12王朝のファラオ(王)、センウセレト2世のピラミッドを正式に一般公開すると発表した。
ハリド・アナニ考古相は同日の記者会見で、センウセレト2世のピラミッドは自然に形成された基盤岩の上に建てられており、底辺の長さは107メートル、高さは48・65メートル、勾配は42度だと紹介した。また、ピラミッド内部は石で壁が築かれ、周囲は泥質のレンガで覆われているという。
エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長によると、センウセレト2世のピラミッドは東側に神殿が建てられ、南側にピラミッドの入り口があるという。またピラミッド内部には二つの墓室があり、うち一つには赤い花崗岩でできた石棺が安置されているが、ピラミッドの主人であるセンウセレト2世のミイラはいまだ見つかっていない。
またワジリ氏によると、同ピラミッドおよび周辺地域の修復作業は2018年8月に始まり、主な内容にはピラミッド内の回廊の砕石撤去、観光客の出入りに便利な木製階段の設置、回廊と広間に落ちた石を元の位置に復元すること、新たに照明システムを設置することなどが含まれる。(記者/李碧念)