蒲江(ほこう)県鶴山(かくざん)鎮鉄渓(てっけい)村の冶金遺跡で発掘された燃料窯の跡。
【新華社成都9月17日】中国四川省の成都文物考古研究院は13日、成都市蒲江(ほこう)県で保存状態の良い大規模な宋代の冶金(やきん)遺跡を発見したと発表した。
蒲江県鶴山(かくざん)鎮鉄渓(てっけい)村にある同遺跡は、成都市第三環状高速道路(西区間)建設事業に協力するために同研究院が6月初めから緊急発掘調査を開始し、宋時代の冶金遺跡であることが確認された。
中国は、商時代末期から冶金が行われ、世界で最も早く冶金技術を発見し使用した国家の一つ。
緊急発掘調査のリーダーで同研究院副研究員の龔揚民(きょう・ようみん)氏によると、遺跡からは冶金炉、加熱炉、燃料窯、建物の跡、灰ピット、排水溝、廃棄物の堆積層などが発見された。現時点で四川省地域最大規模の冶金遺跡だという。遺跡は機能ごとに場所がはっきり分かれ、現時点で炭を燃やすエリア、製錬エリア、生活エリアなどが確認できる。(記者/童芳)