【新華社成都8月17日】インターネット上で「四川省の石窟に彫られた複数の仏像を、色付けして修復したのは人的な損傷だ」との声が上がっていることを受け、中国四川省文物局はこのほど、関係する13の文化財に対して行った調査結果を発表した。
現在、睏佛寺の仏像(四川省文物局提供)
同局はすでに、安岳県、資中県、楽至県、広安市などに職員を派遣して現場調査を行い、全省各地に通知して類似の状況に対する初歩的な点検を一斉に行った。調査結果によると、色付けによる修復は大部分が1980年代から90年代の間に現地の信者によって行われたものだという。石窟内の仏像が色付けして修復された人的損壊の状況は、上記以外の一部地区でも同様に発生している。四川省各地の文化文物部門は今世紀に入って以降、監督管理と宣伝の強化を続けており、仏像の人的損壊は再発していない。
現在、羅漢洞の仏像(四川省文物局提供)
同局はまた、地方各級の文化文物部門に対し、管轄区内の全ての文化財保護機関および文化財のローラー調査を実施し、文化財保護機関に対する監督管理を強化して、管理漏れをなくす。また、保護措置を改善し、色付け修復による人的損壊の再発回避を促す方針。同時に、文化財保護法の宣伝活動を強化し、人々が正しい文化財保護理念を身に付けるよう指導するという。(記者/童芳)
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