3日、イベント開始前に新華社の取材に応じる何振良駐福岡中国総領事。
【新華社福岡3月4日】福岡の訪日観光客向け大型施設「九州国際観光広場 KISS福岡」を運営する株式会社KISS福岡が主催し、在福岡中国総領事館、九州中資企業協会が後援する「第1回KISS福岡元宵祭」が3日夜、福岡市で開催された。何振良中国総領事や中日友好関係者、地元の華人華僑ら400人余りが訪れ「猜灯謎」(なぞなぞ遊び)に参加するなど、中国の伝統祝日、元宵節を祝った。
何氏は新華社の取材に対し、先日行われた2日間の春節祭の来場者が12万人近くに達し、インターネットの実況も50万アクセスを超え、前年までの春節祭をはるかにしのぐ反響があったと語った。何氏はまた、春節は中国伝統文化の集大成で各国の人々の関心も高いと述べ、春節祭や元宵祭などの文化活動が日本の人々の中国理解を深め、中国文化へ興味を持つきっかけとなって欲しいと期待を示した。
KISS福岡社長で同イベント総合プロデューサーの蘇慶氏は取材に対し、今回の元宵祭は「2018春節祭IN福岡」の一環として、地元の華人華僑の交流と、伝統祝日を共に祝える場の提供が目的と語った。蘇氏によると、同社はオリジナル曲「喜歓就要説suki」(好きならばsukiと言おう)を制作、中国人観光客が、曲に合わせ簡単な日本語や料理名を覚えられるよう工夫しているという。
同イベントは「両岸笑星会」ライブや「猜灯謎」「中国の美食」の三つの部門で構成され、「両岸笑星会」には中国の著名漫才団体、台北・上海呉兆南相声劇芸社の劉増錯氏・劉爾金氏・姫天語氏や北京星夜相声会館の靳佩良氏・応寧氏・陳延龍氏、天津謙祥益相声倶楽部の馬軍氏・盛偉氏が出演し、中国大陸部と台湾地区の特徴を掛け合わせた漫才を披露。来場者に中国語の魅力を伝えた。
会場は太鼓や「喜歓就要説suki」、数年前に中国で流行した歌「小蘋果」(小さなりんご)の日本語版などのパフォーマンスで大きく盛り上がり、客席からは絶えず拍手が送られた。飲食エリアでは元宵(元宵節に食べる団子)や串焼き、麻辣スープなどの中国伝統料理が福岡名物の「屋台」形式で提供された。来場者は満月や彩り豊かなランタンを鑑賞し、猜灯謎や獅子舞などに触れ、華やかな中国文化の一夜を過ごした。(記者/方芸暁、彭純、馬崢)