【新華社西安1月30日】中国陝西省咸陽にある2200年余り前の秦代(紀元前221-207年)の都、咸陽の宮殿、咸陽宮遺跡区域内で先ごろ、役所の文書などを収蔵する建物「府庫」の跡が初めて見つかった。大型のもので、1970年代から80年代にかけ咸陽宮遺跡が発掘されて以来、秦代の役所の大型建物跡が見つかったのは再度のことである。今回見つかった場所は同省西咸新区秦漢新城窯店鎮にある咸陽城宮区西側の胡家溝。「府庫」は四方を土で固めた壁で囲まれている。壁は厚さが約3メートル、幅が19・5メートル、全長が110メートルある。発掘過程で石製の打楽器「編磬」(へんけい)の一部が多数見つかった。そのうちの23個には篆書体で「北宮楽府」と刻まれていた。「楽府」は歌曲の収集など音楽を担当する役所で、秦代にも「楽府」があったことがあらためて確認された。