【新華社ベトナム・ダナン11月10日】アジア太平洋経済協力会議(APEC)第25回非公式首脳会議が11日、ベトナムのダナンで開かれた。中国の習近平国家主席が会議に出席し、「手を携えてアジア太平洋地域における協力・ウィンウィンの新しい一章を書き綴ろう」を題とする重要談話を発表し、アジア太平洋地域の各経済体が、革新を弛まずに推進し、開放を揺るぎなく拡大させ、包容的発展を積極的に実践し、絶えずパートナーシップの内包を豊富なものにし、世界の新たな発展と繁栄を導いていかなければならないと、強調した。
今回のAPEC第25回非公式首脳会議のテーマは「新たなダイナミズムの創出と共通の未来の促進」である。会議に参加する各経済体の指導者たちは,「デジタル時代における革新成長、包容と持続可能な雇用」、「共通の未来の促進」などの重要な議題にめぐり、深く意見を交わした。
習近平主席は談話で次のように指摘した。3年前の今日は、私たちは北京でアジア太平洋協力についての重要計画を協議した。3年以来、世界経済景気が次第に回復し、各経済体の自信も徐々に強まる一方である。我々は世界経済が深い面において、重大な変化を起こしていることを、認識すべきである。アジア太平洋地域の各経済体が、物事の動向・情勢に応じて変動し、行動に立脚し、グローバルの新たな発展・繁栄を導くべきである。
第一、革新をゆるぎなく推進し、力強い発展のエンジンを作り出すべきである。われわれは、科学技術による革新と制度整備による革新を同時に前進させ、市場と技術との調和・協調をはかり、新しい技術・業態・モデルが絶えず成功し、成果に満ちるよう、発展の可能性を最大限に作り出さなければならない。
第二、開放を揺るぎなく拡大させ、広々とした発展の空間をつくることである。我々は、貿易と投資の自由化・円滑化を大いに推進し、開放型経済を構築し、多国間貿易体制を擁護・強化させ、経済グローバル化のリバランスを導いていかなければならないのである。
第三、包容的な発展を積極的に実践し、民衆により多くの獲得感を与えることである。我々は、包容性を向上させることをより著しく位置づけ、公平と効率、資本と労働、技術と雇用の相互関係をよく処理し、より多くの人々に発展の成果をともに享受させるべきである。
第四、パートナー関係の内包を豊富させ、互恵ウィンウィンを実現することである。我々は運命共同体意識を強化し、政策の協調・突き合わせを強化しなければならない。「和して同せず(人と仲良くするが、同調するようなことはしない)」 という理念にのっとって、優位性を互いに補完し、協力互恵、互いに発展の経験を共有すべきである。
会議は「APEC第25回非公式首脳会議宣言」を発表した。
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