拓本とは、石碑や金属器に刻まれた文字、絵の上に紙をかぶせ、墨を塗りつぶして、字や絵を写し取る一種の技術である。河南省偃師府店鎮に、拓本に没頭する「拓本の第一人者」がいる、裴建平という方だ。60才になる裴建平さんは長期にわたる研究と実践によって、「水の拓本」や、タワシを使って「紙を擦り凹部に入れる」などの技法を発明し、拓本による石碑や金属器の損傷を軽減させた。2012年8月、裴建平さんは洛陽市市級無形文化遺産である「拓本技術」の代表的伝承者の称号を授与されている。