新華社記者 劉詩平 撮
新華網ブリュッセル6月1日(記者/殷夏)欧州委員会(EC)の環境、海事、漁業方面のエリック・ソルヘイム報道官がこのほど、新華社の記者のインタビューに応じ、「有人潜水艇『蛟竜』号の深海潜水探索は、生命の起源に関する最も基本的な問題の回答に役立つだけではなく、各種の応用と研究においても非常に意義のあることです。」と述べた。
同報道官は、次のように述べた。海洋は人類生存にとって非常に重要なものである一方、海水温上昇や海洋酸性化、海面の上昇など多くの変化に直面しており、もし人類が依然として海洋資源に頼り続けなければならないのであれば、「海洋の探求において、これらの変化を理解することは不可欠です。」
有人潜水艇「蛟竜」号は23日と27日に、マリアナ海溝での第1次、第3次潜水をそれぞれ実施し、近海底海水や岩石、生物のサンプルを採取し、多くの海底映像資料も撮影した。
これについて同報道官は、「マリアナ海溝探索が、海洋生態システムの研究にとって大きな意味を持つことに疑問の余地はありません。このような極端な環境下で生活する海洋生物のサンプル採取により、製薬やバイオテクノロジーの分野で材料を提供することが可能になるかもしれません。さらに重要なこととして、科学の分野においてこれら十分に開発されていない区域への理解を深めることは非常に必要です。これは生命の起源に関する最も基本的な問題の回答に役立つだけではなく、各種の応用と研究においても非常に意義のあることです。」と述べた。
「蛟竜」号は25日に行われた第2次潜水で、1年前に特別な事情により水深6300メートルの場所に残した採水器を見つけ、回収することに成功した。これは有人潜水艇の潜水として世界新記録となり、深海での定点捜索の能力の高さを実証した。
同報道官は、「『蛟竜』号が備える技術能力は、マリアナ海溝の探索及び海洋生態系の研究にとって大きな意味を持つことは間違いない。もし沈没船や人間活動を示すことのできる遺跡を発見できるなら、考古学の分野にも重大な意義をもたらすことになる。海洋に関する理解を深めることは、海洋経済の発展及び海洋管理の改善にとっても非常に重要だ。」と述べた。
(新華社より)
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