2017年1月1日、王継才夫妻は開山島の最東端で国旗敬礼式を開いた。
開山島は中国黄海の前哨で、日本に隣接し、韓国公海との境界線に位置する。面積はわずか0.013平方キロメートルで、島内に草が茂り、静かで人の気配がなく、条件が極めて厳しい。この島に30年間、住んだ王継才夫妻は「孤島夫妻哨」と呼ばれている。
1986年、江蘇省軍区に開山島民兵哨所(監視所)を設置し、当地の人民武装部は灌雲県の民兵、王継才氏に島を守る重責を担がせた。王継才氏はすぐに快諾し、家族に告げずに開山島に渡った。その後、王継才氏の妻、王仕花も小学校の教員を辞職し、守衛という肩書で夫とともに、島の番人になった。
守衛をして30年になる。島の守衛には責任が伴うため、夫妻は30年間にわたって、わずか5回だけ孤島を離れて春節の家族団欒に加わっただけだった。
2014年9月、王継才氏と王仕花の夫妻は中国共産党中央宣伝部から全国「時代模範」と評された。社会各界の関心と支持を得て、夫婦は「どれほど大きな苦難であっても、どれほど大きな困難であっても、必ず克服する。身体を動かすことができる限り、私たちは五星紅旗を開山島に高々と掲揚する。」という信念をより一層強めた。