新華網北京1月12日(記者/鄭明達)中国外交部は1月11日に国内外メディア向けのブリーフィングを開催した。外交部の李保東副部長が習近平主席によるまもなくのスイス公式訪問、世界経済フォーラム(WEF)2017年年次総会への出席ならびにスイスにある国際組織訪問に対する関連状況を紹介し、記者の質問に答えた。
一、スイスへの公式訪問について
李副部長は次のように紹介した。習近平主席が1月15日から18日にかけてスイスを公式訪問し、世界経済フォーラム(WEF)2017年年次総会に出席し、またスイスにある国際組織を訪問する。これは2017年における中国外交の巻頭を飾る行動であり、今回のスイス訪問は新世紀以降、中国の国家主席による初のスイス公式訪問にあたる。訪問期間中、習主席はスイス連邦のロイトハルト大統領及び連邦委員会のメンバーが開催する出迎えセレモニーや正式な会談、調印式、記者会見などの活動に出席し、連邦議会両院の議長と会見し、またロイトハルト大統領と共にスイス経済界の代表らと会見する。双方は二国間関係や各自の発展の道のり、内外政策及び共に関心を寄せる国際と地域の注目問題について深く意見を交わし、両国関係の未来の発展のために新たな青写真を描くことになっている。両国の指導者の立会いのもと、双方は多項目にわたる協力協定に調印する予定で、協定は政治、自由貿易、文化、税関、エネルギー、発展と協力及びスポーツといった多分野をカバーしている。
二、世界経済フォーラム2017年年次総会出席について
李副部長はまた、習主席が1月17日にスイス・ダボスで行われる世界経済フォーラム2017年年次総会に出席する。これは中国の国家主席が初めて出席する世界経済フォーラムにあたり、重要な歴史的意義を持つと紹介した。
中国側は習主席が年次総会に出席して以下の成果を実現させることに期待している。第一に、経済のグローバル化問題に対する国際社会の懸念に焦点を当て、中国側の関連の見方や主張を詳しく伝え、経済のグローバル化プロセスがより包容的に広く恩恵を与える方向へ向かって発展するよう積極的に導くこと。第二に、世界経済の成長が苦境にある深層原因を分析して掘り起こし、世界経済が苦境から抜け出すための方向や手だてを探し求め、世界経済の発展に対する国際社会の自信を高めること。第三に、国際社会が中国経済の注目問題に関心を寄せることと結びつけ、中国の改革開放の成果や発展の経験を詳しく伝え、当面の中国の経済情勢や政策措置について紹介し、各当事者の中国経済に対する客観的且つ深い理解や認識を深めること。第四に、世界経済フォーラムとの交流・協力を一層深めること。