物語は一粒の紅豆(小豆)から始まる。
少年と六娘は幼馴染みで、幼少時に小豆によって心を通わせた。
四季が移り変わり、少年と六娘は大人になった。家柄が釣り合わないため、たとえ顔を合わせても、道ですれ違うだけだった。
その後は、多くの悲劇の恋愛物語と同じように、六娘は富豪の息子に無理やり嫁がされ、心の中で想いを寄せる少年と結ばれることはなかった。
少年は愛情を失ったが、功名を立て、小船に乗り立身出世の旅に出た。