新華網杭州9月4日(記者/沈錫権、劉華)習近平国家主席は3日、杭州西湖国賓館で20カ国・地域グループ(G20)杭州サミットに出席する米国のオバマ大統領と会見した。両国元首は中米関係及び共通して関心を寄せる重大な国際・地域の問題について、率直かつ深層から友好的に意見交換を行い、一連の重要な共通認識を得た。
習近平主席は次のように強調した。中国と米国は両国関係の発展の正確な方向をしっかりと把握し、衝突せず、対抗することなく、相互に尊重し、協力とウィンウィンを実現する原則を堅持する。また、相互信頼を増進し、協力を深化させ、建設的な方式で相違点を調整し、中米関係が持続的に健全で安定した発展を遂げるように推進する。
両国元首は一部の双方の相違点について意見を交換し、建設的な方式で対処し、調整することに同意した。習近平主席は中国側の台湾、チベット関連、人権などの問題における原則的な立場について説明し、次のように指摘した。中国は国家主権及び領土保全を断じて擁護し、いかなる形式の「台湾独立」の分裂行為も断じて阻止し、両岸関係の平和的発展を擁護するために努力し、国家の平和的統一というビジョンを目指していく。米国側が一つの中国政策と中米間の3つの共同コミュニケの原則を厳守し、実際の行動で海峡両岸関係の平和的発展及び中米協力の大局を維持することを希望する。米国側はチベット関連問題における中国側に対する承諾を遵守し、「チベット独立」勢力の反中分裂活動を支持しないことを希望する。中国は人権を高度的に保護し、促進し、法に基づき公民の宗教を信仰する自由を高度に重視する。中国の人権事業が取得した成果は誰の目にも明らかだ。中国側は他国との平等と相互尊重を基盤に、人権問題について対話と交流を行うことを望んでいるが、いかなる国が人権問題を利用して、中国の内政に干渉することに反対する。
南中国海問題について、習近平主席は次のように指摘した。中国は自国の南中国海における領土主権と海洋権益を引き続き断固として守ると同時に、直接当事国との協議と交渉を通じて紛争を平和的に解決し、東南アジア諸国連合諸国(ASEAN)とともに、南中国海の平和と安定を守ることを堅持している。米国が南中国海地域の平和と安定を擁護するために、建設的な役割を発揮することを希望する。
オバマ大統領は次のように表明した。米中関係史上で重要な意義を持つ杭州を訪れ、習近平主席と再び会合を行い、引き続き米中関係の広範性と深層の潜在力について意見交換を行うことを大変、嬉しく感じている。米国側は世界の発展、平和維持事業に対する中国の貢献を歓迎する。米国と中国は今日、『パリ協定』を率先して批准し、これを受け入れ、両国の協力の影響力を再び示した。米国側は両国のエネルギー、科学、教育などの方面の交流が安定的な進展を取ったことを嬉しく思い、中国とともに国際犯罪の取締まりなどの法執行で協力し、経済貿易及び投資面で中国とより強力な関係を確立することを模索し、地域及び世界の安全の推進などにおいて、より幅広い範囲で中国との協力の強化することを望んでいる。
オバマ大統領はまた、次のように表明した。台湾問題において、米国側が一つの中国という政策を遂行することに変化はなく、いかなる台湾「独立」を追求することにも反対する。米国側はチベットが中国の一部分だということを認めている。米中関係は 我々両国が利害の一致する分野で成果に富む協力を展開できるように保証すると同時に、相違点のある分野で関係問題を適切に管理しコントロールし、両国関係に影響を与えないようにする。私は習主席とともに、米中関係の今後の発展に向けて良好な基盤を作りたいと考えている。
(新華社より)
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