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金メダルの構図に変化、中国が得たものと失ったもの——リオ五輪総述
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-08-23 11:26:28 | 新華網 | 編集: 张一

   新華網リオデジャネイロ8月23日(記者/公兵、冷彤)今回のリオ五輪は金メダルの構図が変化した史上初の五輪だった。

   1996年のアトランタ五輪以降、米国は五輪金メダル獲得数ランキングでほぼ安定してトップ(2008年北京五輪は除く)の座を維持しており、リオ五輪も例外ではない。米国は依然として金46枚、銀37枚、銅38枚で圧倒的な強さを見せた。一方で、ランキングの2位と3位が変化した。2004年のアテネ五輪で中国は初めて金メダルランキングで2位になって以来、上位2位から落ちたことはなく、北京五輪で首位に輝いたこともあった。だが、リオ五輪では、英国が金27枚、銀23枚、銅17枚で2位に浮上し、中国は金26枚、銀18枚、銅26枚で3位だった。

   中国の成績が下がった主な原因は金メダルを期待できる種目に安定感が欠けていたことだ。体操は金メダルを1枚も獲得していない。前大会で5枚の金メダルを確保したバトミントンは、女子ダブルスでは1996年のアトランタ五輪以来、初めて金メダルを逃した。また、混合ダブルスと女子シングルスが決勝に進出できなかったことなどが挙げられる。一方では、飛び込み、ウエイトリフティング、卓球は継続的に優位性を発揮し、特に卓球は3大会連続で金メダル4枚を獲得した。中国軍団はさらに、多数の種目で壁を突破した。女子バレーは五輪で3度目の金メダルに輝き、自転車ロードレースで五輪初の金メダルを獲得した。

   また注目に値するのは日本の成績だ。次期五輪の開催地である日本は金12枚、銀8枚、銅21枚で6位にランキングした。

   強豪選手と「弱者」が同時に輝いた五輪だ。

   難民代表チームはリオ五輪が初めての試みで、彼らは故郷を離れ、離散して転々としているが、同様に夢を追いかける権利がある。シリア出身の競泳のユスラ・マルディニ選手が語るように、難民も人であり、悲劇に遭い、故郷を離れることを望む人はおらず、すべての人に快適な生活を送る権利があり、すべての人に自分の夢を追求する権利があるはずだ。

資料写真

   世界記録が続出した五輪だ。

   リオ五輪は計22種目で世界記録を更新し、このうち中国人選手が貢献した4種目はすべてウエイトリフティングだった。特筆すべきことは中国の王軍霞選手が23年を保持した女子1万メートルの世界記録(29分31秒79)がエチオピアのアルマズ・アヤナ選手に破られ、新記録は29分17秒45に更新された。

   一部の国の選手も「記録」を破った。ベトナム(男子10メートルエアピストル)、フィジー(7人制ラグビー)、シンガポール(男子100メートルバタフライ)、プエルトリコ(テニス女子シングルス)、コートジボワール(男子80キロ級テコンド)で各国の選手が史上初の五輪金メダルを獲得した。

   数多くの論議と不協和音が生じた五輪だ。

   100年ぶりに五輪種目となったゴルフは、数多くのホールインワンが出たが、世界ランキング上位4位のトップ選手と一部の有名選手がジカウイルスへの感染を懸念して出場を辞退したため、今後にかけて五輪種目としてのゴルフに暗い影を落とすのではないかと予想される。

   女子4X100メートルリレーで、接触でバトンを落とした米国代表チームの申し立て訴えることに対し、タイムトライアルを認める異例の措置が取られたので、中国チームは決勝に出場できず、米国チームが単独で再レースに出ることがルールに適合するかどうかは意見が分かれるところだ。

   米国の競泳のライアン・ロクテ選手らリレーチームの4人が「強盗」の虚偽通報を行った。米国オリンピック委員会とロクテ選手はこれについて謝罪したが、一度、信用を傷つけられたリオ五輪の汚名を返上することは難しいと言える。

 

(新華社より)

 

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