重慶
中国の南部では豪雨が続き、重慶、貴州、四川などの地域が深刻な被害を受けています。
重慶市洪水・干ばつ対策指揮部の27日の情報によりますと、今年は増水期に入ってからエルニーニョ現象の強い影響を受けているということです。重慶市の平均降水量は例年同期より3割増え、31の区の140万人が被災し、19人の死亡が確認されました。重慶市から湖南省懐化市までを結ぶ渝懐鉄道では、「核桃園駅」が大雨により倒壊し、列車が運休となっています。
貴州省では、2600ヘクタールの農作物が豪雨の被害を受けています。同省の納雍県では大雨により発生した大規模な山崩れによって多くの道路が崩壊し、辺りの住宅が土砂に埋まりました。現在、現地政府が救援活動を行っています。
四川省は22日からの連日の豪雨の影響を受けています。達州市では家屋倒壊で1人が死亡したほか、耕地300ムー(約20ヘクタール)と作付面積500ムー(約33.3ヘクタール)分の農作物が被害を受けました。同市では多くの道路が破壊され、電力システムや通信への影響も出ており、被害総額は530万元に達しています。現地政府と関連部門は現場に到着し、救援活動を行っています。