国際通貨基金(IMF)が12日に発表した「世界経済の見通し」という報告で、世界経済の成長率を下方に修正しましたが、中国経済の将来については楽観視しています。
IMFは、報告の中で、2016年と2017年の世界経済成長率をそれぞれ0.2ポイントと0.1ポイント下方修正し、1.9%と2.0%と見込んでいます。一方、中国経済の伸びを楽観視しており、2016年と2017年の経済成長率をそれぞれ0.2ポイント上方修正し、6.5%と6.2%と見込んでいます。この修正は、中国の改革が認められていることを表し、また現在中国が公表した一連のマクロ的経済データは根拠のあるものだということです。
なお、3月20日に行われた中国発展ハイレベルフォーラムで、国務院の張高麗副首相は一連のデータを取り上げ、中国経済が第一四半期ですばらしい成果をあげたことを強調しました。今月8日、中国中央銀行は「3月、中国の外貨準備高は3億2100万億ドルに達し、四カ月連続のマイナス成長を終え、去年10月以来の初めての成長を実現させた」と発表しました。
また、中国経済の成長率を上方修正したことについて、IMFは「これは、中国が発表した経済刺激政策によるものだ。中国経済は発展の原動力を投資から消費に転換させはじめている。サービス業の成長はより安定している」とも指摘しています。
(文字/中国国際放送局 写真/新華社)
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