南中国海仲裁について記者の質問に答えたとき、王毅部長は次のように述べた。中国政府は南中国海の仲裁案を引き受けないことは、完全に法に基づいて事を処理している。しかし、フィリピンのやり方はちょうど1は非合法で、2は信用を守らなく、3は理不尽だ。中国とフィリピンの二国間協議での約束を守らなく、また「南中国海各方面行為宣言」の第4項の規定に違反し、さらに、仲裁理由提出の当事国が協議するべきという国際的な実行にも背いている。このような調子はずれ、意味が変わったいわゆる仲裁について、中国側は決してごいっしょできない。
中国・朝鮮関係について、王毅部長は次のように述べた。中国と朝鮮半島は山と水で繋がっていて、互いに依存している。中国・朝鮮関係は厚い友好的な伝統を持っている国と国の正常関係だ。中国は義も原則も重視する。王毅外交部長は、「はっきりとわかるのは、核がないと平和になれ、対話を行ってはじめて活路があり、協力をしてはじめてウィンウィンできる。」と述べた。
王毅部長は中国は伝統的大国とは異なる強国の道を歩む自信があるとし、次のように強調した。伝統的大国と違う点は、中国が国連憲章の主旨と原則を厳格に守り、力で弱い国を苛めることがないという点に集中的に体現されている。中国は世界各国との協力とウィンウィンを追求し、ゼロサムゲームを行わない。
中ロ関係について、王毅部長は次のように述べた。中ロ関係は成熟的で、安定である。われわれの全面的戦略協力パートナー関係は互いに信頼し、支持する固い基礎の上で建てられ、また協力の強化、互恵ウィンウィンの莫大なニーズもあり、いかなる国際情勢変化の試練に完全に耐えられ、一時的な事情により変化することはない。
「中米の新型大国関係の構築」に関する記者の質問に答えた際、王毅部長は、中国は米国でなく、中国がもう一つの米国に変わることはないし、それはまた不可能であることを私はここで再度強調しておきたいと述べ、中米の摩擦が生じた根源は米国の一部の人は中国に対して戦略的懸念を持ち、中国がいつか米国を取って代わることを心配しているからだと表示した。
中米関係について、王毅部長は次のように述べた。中国と米国は二つの大国として、協力があれば摩擦もあり、これは一種の常態かもしれない。この常態に直面し、我々の仕事は問題に直面して解決し、協力を拡大して深化し、同時に摩擦と食い違いを協力に変えるよう努力する。
「一帯一路」イニシアチブの成績表について、王毅部長は次のように述べた。「一帯一路」のイニシアチブは中国のものだが、チャンスは世界各國のものだ。このイニシアチブを提唱したのはアジア・ヨーロッパ大陸の発展と協力しようという普遍的な呼び声に順応し、中国が国際体系の参加者から公共製品の提供者へ素早く転換したことを示している。
中日関係について、王毅部長は次のように述べた。中国と日本は隣国同士であり、海を隔てて臨み合い、両国の人民は友好の伝統があり、我々はもちろん中日関係が本当によくなることを望んでいる。しかし、「病気の治療は病根を絶たなければならない」という熟語のとおり、中日関係の場合、その病根は日本の政権担当者の中国に対する認識に問題が生じていることにある。中国の発展に対して、中国を友とするか、敵とするか、そして、パートナーとするか、相手とするか。日本はこの問題を真剣に考え、はっきり考えなくてはならない。
中欧関係について、王毅部長は次のように語った。中欧関係の積極的な変化は一時的なものではなく、長期的かつ必然的な選択である。中国は終始欧州を多極化プロセスでの重要な一極とみなしてきて、欧州は中国の発展と奋い立ちをもっと客観的に見始めた。(翻訳/王珊寧、呉寒氷、薛天依、彭純)
(新華社より)
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