このほか、中国がこの1年間に海外に派遣した人々も中国人の海外イメージの向上に一役買った。特に中国平和維持軍、アフリカへの医療援助、海外危険地帯からの中国人の退避などのニュースは注目を集めた。中国平和維持軍に関する情報2万7千件のうち、その行動を称賛する内容が74%を占めた。一方、イエメンからの中国人退避に関する情報は1万9千件で、うち1万4千件あまりがプラスの評価をしていた。
米国のある主流メディアは報道の中で、「この行動によって、北京は危険地帯から公民を退避させる能力を日に日に強めていることを示した」と評価した。報道はまた、新浪微博(ウェイボー)の評論を引用し、「祖国の強大化は、他国とのビザ免除協定だけでなく、危険が迫った時に無事帰国できることに表れている」とした。
このほか、「中国テイスト」を示す中国のシンボルや伝統文化も海外メディアやネットユーザーから歓迎されている。中でも中華料理、パンダ、儒学思想、カンフーなどについて報道されたり、言及されることが多い。中華料理をキーワードに検索すると計35万4千件の関連情報がヒットし、プラスの評価は54%を上回った。
報告の内容を客観的かつ正確にするため、新華社はビッグデータクラウドプラットフォームを利用し海外の3万以上のウェブサイトの情報(延べ5億件)を分析した。データ収集範囲は200カ国 地域をカバー、検索された情報は2015年1月1日から12月31日までのものだった。
データによると、中国人の海外イメージに関する報道や話題は計519万件で、主流メディアによる報道が75万5千件以上、その他は海外のSNSの話題だった。
(人民網日本語版)
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