北京外国語大学の孫有中副学長(新華網 張一 撮)
【新華社北京11月16日】2014年11月10日に逝去した日本の著名な俳優・高倉健を偲ぶため、北京日本文化センター、北京日本学研究センター及び在中国日本国大使館は11月14日から12月6日にかけて、北京で「高倉健回顧展」を開催し、一周忌に合わせて「君よ憤怒の河を渉れ」「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」などの数本の高倉健氏が出演した代表作を上映する。
14日、同展の開幕式は北京外国語大学で開かれ、北京外国語大学の孫有中副学長、木寺昌人駐中国日本大使がそれぞれ挨拶し、映画「君よ憤怒の河を渉れ」で真由美役を演じた中野良子さんも開幕式に出席した。
孫有中副学長は、次のように表明した。今回の「高倉健回顧展」は中日文化交流の使者である高倉健さんを偲び、中日両国の文化と芸術交流を拡大し、中日両国の民間友好を促進させることを目的として開催された。
木寺昌人大使は、次のように述べた。日中関係を発展させていく上で重要なことは、両国民の交流と相互理解であると信じる。こういった交流を通じて、互いに生まれる「感動の共有」こそが両国民の相互理解を促進のために極めて大切なことであると考えている。かつて1970年代から1980年代に、俳優の高倉健さんが出演した映画を見て多くの日本人も中国人も同じ感動を共有した。この「高倉健回顧展」の開催も、感動の共有を実現する場を提供するためである。
また、開幕式では映画「君よ憤怒の河を渉れ」が上映された。その後、同映画のヒロイン真由美役を扮した中野良子さんが講演を行い、高倉健さんとの共演話や懐かしいエピソード、そして中日文化芸術交流に携わる感想などを紹介した。さらに、中野良子さんが中国語で「大海啊故郷」(海よ、故郷)を歌い、来場者と交流を交わした。(取材/陳辰、張一)