【新華社北京10月27日】習近平国家主席は26日、人民大会堂でオランダのウィレム・アレクサンダー国王と会談した。両国の元首は中蘭関係の発展を高く評価し、協力・ウィンウィンの正しい方向性を堅持し、開放的で実務的な全面的協力パートナーシップを大いに発展させ堅実なものとし、両国人民により多くの福祉をもたらすことで合意した。
習近平主席は次のように指摘した。ここ数年、双方の共同の努力のもと、中蘭関係は日増しに成熟してきた。相互尊重、協力・ウィンウィンはすでに主旋律となっている。我々が共に確立した開放的で実務的な全面的協力パートナーシップの建設は着実に推進している。中蘭双方は一貫してハイレベルな政治的相互信頼の構築を目標として、二国間関係の大局を共同で維持せねばならない。中国側はオランダ側と人権、司法分野での交流と協力を強化し、世界の平和と安定の維持や気候変動対策といった世界的問題について意思疎通を強化してゆきたい。双方は潜在力を掘り出し、貿易と投資の円滑化を強化して、貿易と投資の規模やレベルを向上させるべきだ。双方は水利、農・畜産業などの分野で協力を広く且つ深く展開し、ハイエンド製造、航空・宇宙、生物医薬、新エネルギー、スマートシティ、「インターネットプラス」、第三市場の協力といった分野で協力の潜在力を深く掘り出し、新たな産業協力の成長点を作り出し、銀行、保険などの分野で引き続き協力を深め、投融資モデルを革新し、双方がそれぞれの経済発展や二国間の経済貿易協力に、より多くの支援を提供することが可能だ。中蘭両国は全方位的な相互接続をすでに実現させ、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」をめぐる協力の展開においては、独特な優位性を備えている。また、双方は海運分野での協力の優位性を維持し続け、鉄道や航空輸送を大いに発展させ、強化するよう力を入れ、中欧及びユーラシア大陸における相互接続の発展に有力な支えを提供せねばならない。中国側はオランダ及び関連の各当事者と共に、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が各当事者の互恵ウィンウィンを実現させる専門的で効率的なインフラ投融資のプラットフォームを作り出せるよう望んでいる。双方は一層豊富で活発な人的・文化的交流を展開し、両国関係の民意の土台を固めるべきだ。中国側はジャイアントパンダの保護、博物館の管理、文化クリエイティブ産業、映画・テレビ、教育、スポーツなどの分野で、オランダ側と交流・協力を強化してゆきたい。
習近平主席は次のように強調した。中国側は戦略的な高さから欧州連合(EU)を一貫して重視し、欧州一体化のプロセスを堅固に支持し、EU加盟国が協力して難民危機に対処することを支援する。今年は中国・EUの外交関係樹立40周年にあたり、中欧関係は新たな発展のチャンスに直面している。オランダは来年上半期にEU理事会議長国を順番に当番をする予定で、オランダ側が積極的な役割を発揮し、中欧の全体の関係が前進し着実に発展するよう促進させることを望んでいる。
(新華網日本語)
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