10月17日、イギリスのロンドンで、中国の国旗とイギリスの国旗がバッキンガム宮殿の前の並木道の両側に掲げてある。
【新華社北京10月21日】中国の習近平国家主席が英国公式訪問を前に、10月18日にロイター通信のインタビューに応じた。習主席の主な対話の内容は以下の通り。
今回の英国公式訪問の件について、習主席は次のように表明した。今回エリザベス女王の招きに応じて英国を公式訪問する。英国の指導者や各界の皆さんと両国関係発展の大計を共同で検討し、今後の一時期に中英関係の路線図を描き出し、両国の各分野における実務的協力に新たな原動力を注ぎ込み、中英の全面的な戦略的パートナーシップの「黄金時代」を共に切り開くことができるよう期待している。
中国の金融市場の現代化の問題について、習主席は次のように語った。改革開放の37年間、特にここ数年にわたり、中国の金融業の改革開放は著しく進展した。中国は引き続き多くの措置を講じて、金融業の改革開放を推進し、中国の金融市場を金融の現代化やグローバル化の発展の要求に適応させてゆく。ロンドンは世界の金融センターの一つで、ロンドンとの金融協力の強化は、きっと互恵・ウィンウィンのための選択肢となるだろう。ここ数年、両国は通貨スワップ協定を締結し、中国がロンドンに人民元クリアリングバンクを設立し、英国がアジア以外の人民元適格外国機関投資家(RQFII)初期限度額の承認を得た初の国家に、人民元主権債券を発行した初の西側国家に、そして人民元を外貨準備に組み入れた初の主要先進国となった。これは双方の協力における大きな注目点だといえる。
中国企業の世界進出の問題について、習主席は次のように語った。中国企業の発展は世界経済のおかげで、世界経済の発展のために貢献を行うべきだ。中国は英国を含む各国とさまざまな形の国際生産能力と装備製造の協力を展開し、それぞれの比較優位を繋ぎ合わせ、連動した発展を実現させたい。中国政府は企業の海外進出を支援するが、企業を主体とし、市場主導型を堅持することを強調している。今後10年間に、中国の対外投資は持続的に増加し、関係機関は1兆2,500億ドルを超えると推算した。これは中英協力により多くの貴重な機会を提供する。両国企業はまた、発展途上国の三者協力を強化し、世界のバリューチェーンの上流、中流、下流を融合し、発展のチャンスを共有できる。
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