9月25日、中国の習近平国家主席はワシントンのホワイトハウスの南芝生で米国のオバマ大統領が行った歓迎式に出席した。(新華社記者 龐興雷 撮)
中国外交部(外務省)は25日、習近平主席の今回の米国訪問で得られた成果の一覧を発表した。人民日報は中米関係の新たな進展を、以下の10のキーワードにまとめた。
(1)新型の大国関係
--中米両国は、相互尊重と協力 ウィンウィンに基づく中米両国の新型大国関係の構築に引き続き取り組むことを表明。
--建設的な方法で意見の相違に対処し、中米関係が絶えず新しい具体的な成果を得られるよう努める。
(2)インフラ融資
--米国は、中国がアジアおよび域外地域の開発事業 インフラに対する融資を増やすことを歓迎すると表明。
--双方は、新しく設置された、あるいは今後設立される多国間開発金融機関が、国際金融枠組みの重要な貢献者となるとの見方で一致。
(3)IMF改革と人民元の国際化
--米国は、2010年に採択された国際通貨基金(IMF)のクォータ(出資割当額)およびガバナンス改革案をできるだけ早く実行に移し、新興市場及び途上国へクォータ シェアを移行させることを承諾。
--中米双方は、米国における人民元取引 決算の利便性向上の問題について引き続き討論を行うことに期待を示す。
(4)経済貿易協力の深化
--双方の首脳が、中米二国間投資協定(BIT)締結に向けた交渉は、両国の経済貿易関係における最も重要な事項であると改めて表明。
--米国は、国有企業を含む中国の投資家に対して開放的な投資環境を維持することを約束。
--中国の関連企業が、米ボーイング社の旅客機300機を購入する契約に調印。
--中国の高速鉄道企業と米国企業が枠組み協定に調印、米国西部の高速鉄道を共同で建設する。これは、米国初の高速鉄道プロジェクトとなる。