新華社記者 姚大偉 撮
【新華社大連9月11日】中国国務院の李克強総理は10日午前、大連国際会議センターで開かれた第9回夏季ダボス会議の開幕式に出席し、また特別スピーチを発表した。
李克強総理はスピーチで次のように表明した。現在、世界経済の回復力は依然として乏しく、国際市場と緊密に関わる経済体として、中国は自分の都合だけを考えることは不可能だ。現在全体的な動きは緩慢の中で穏やな状態に向かい、安定の中で良い方向へ向かっており、全体としてはチャンスが挑戦より大きいといえる。最近の2カ月で、ある指標には下落や変動の動きが現れていたが、前期に講じられた一連の政策措置には現在効果が現れつつあり、経済運行における積極的要素が増え、経済の安定という基本的な状況は変わらない。
李克強総理は次のように強調した。中国経済は新常態(ニューノーマル)に入った。これは中国経済が基礎をもち、条件をもち、原動力をもつということだ。新型工業化、情報化、都市化、農業現代化のプロセスは深く推進してゆく段階にある。我々は構造改革の推進を通して、革新駆動型発展戦略を実施し、経済の潜在成長率を十分に掘り出せるよう努めてゆく。
また李克強総理は次のように指摘した。金融分野の改革を全体的に市場化、法治化の方向に基づいて着実に推進し続けるには、公開性と透明性をもち、長期的に安定し且つ健全に発展する資本市場を積極的に育成し、リスク管理を強化・完備させ、システム的、地域的リスクの発生しないアンダーラインを断固として守らねばならない。
関連記事:
李克強総理は第9回夏季ダボス・フォーラムの開幕式に出席し、挨拶