スペインのラホイ首相は4日マドリードで、当面の難民問題をよりよく解決するには難民の輸出国と経由国に対し経済援助を提供すると共に、人身売買ブローカーへの取り締まりを強め、難民の送還を秩序よく行うことを、欧州連合(EU)加盟国に提案しました。
これは、ラホイ首相が同日イギリスのカメルーン首相と難民問題について会談した際述べたものです。ラホイ首相は、長い目で問題の解決に臨むよう欧州委員会に呼びかけました。
EU加盟国がそれぞれの経済力や受け入れ能力によって戦乱で欧州に逃げ込んだ難民を割り当てる計画について、ラホイ首相は「これは短期間の計画だが、支持する」と表明しました。この計画に対して、カメルーン首相は反対の意を表明し「イギリスは難民キャンプにいる難民だけを受け入れるが、冒険の道を辿りながら欧州に入ってきた人々は受け入れられない」との考えを明らかにしました。
なお、近年北アフリカや中東地域から欧州に流れ込んだ難民が増え続けており、難民の受け入れ、就業や送還、及び人種差別による犯罪事件の続発などは欧州を困らせる難題となっています。
(中国国際放送局)
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