共同通信社によると、中国産新作アニメ『雛蜂』の日本語吹き替え版が15日より、ユーチューブなどの動画サイトを通じて日本向けに配信されている。中国の視聴者は国産アニメが日本より遅れていると考えがちなため、今回の中国産アニメの輸出は、アニメファンから注目されている。
『雛蜂』の制作者は、北京のアニメ会社「有妖気」だ。9人のIT企業出身の若者が2009年4月に同社を創立し、若者の立場から娯楽性の高い作品を制作し、広く支持を勝ち取った。同社は200人弱の従業員を擁する企業に成長し、従業員の多くが20 35歳の若者だ。
『雛蜂』の発表会が、7月21日に北京で開かれた。同社の董志凌副総裁(31)は、中国国内のアニメが日本の作品に過度に依存し、発展が遅れている現状について、「20数年間、隣人のおすそ分けを食べていた。美味しいとはいえ、自宅の料理を食べたい」と話した。同社は、『雛蜂』が近年初めて日本上陸に成功した中国産アニメであることを強調している。