空飛ぶ車のコンセプトの多くは、依然としてデザイナーの想像に留まっている。しかし米マサチューセッツ州のテラフージア社は、最新の空飛ぶ車「TF-X」の設計図を公開した。これによって、本格的な空飛ぶ車の登場まで、さらに一歩近づいた。
米国の自作航空機協会(Experimental Aircraft Association,EAA)がウィスコンシン州オシュコシュで開いた年間飛行大会において、テラフージアは最新の空飛ぶ車の模型を展示した。離陸時には電動プロペラが90度に傾斜し、垂直離陸する。垂直移動から平行移動の飛行モードに切り替えると、このプロペラは車体と並行になる。ダクテッドファンが起動すると、プロペラは旋回を停止し、車体に沿うようにして折り畳まれる。
TF-Xは飛行機と車の機能を兼ね備える。その巡航速度は時速322キロで、航続距離は805キロ。折り畳み可能な翼を持ち、その末端にエンジンが2基ずつ取り付けられている。これらのエンジンはTF-Xの垂直移動から水平移動の切り替えを実現する。定員は4人で、コンピュータ制御による半自動運転が可能だ。乗客は離陸前に、目的地を入力するだけでよい。
TF-Xの10分の1スケールの模型は、マサチューセッツ工科大学のライト兄弟風洞で、車体の抵抗力 浮力 推進力などの試験を実施する予定だ。しかし生産実現には、あと8 12年の時間が必要だ。(編集YF)
(人民網日本語版)
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