6月22日、韓国のソウルで韓国の朴槿恵大統領は韓日国交正常化50周年記念行事で挨拶した。当日、韓国の朴槿恵大統領は在韓国日本大使館がソウルで開催した韓日国交正常化50周年記念行事に出席した。(写真は新華社、青瓦台より)
【新華社北京6月23日】総合的な新華社海外駐在記者の報道:韓国と日本が22日、両国の国交正常化50周年の記念日を迎え、両国の指導者は当日相手国政府の開催した記念行事にそれぞれ出席し、当面のぎくしゃくした2国間関係の改善を望んだ。しかし韓日の世論は、両国関係は全面的に良い方向へ向かうには、歴史問題の徹底的な解決が依然として必要であり、日本側の歴史問題に対処する態度は依然としてそのカギの存在だと普遍的にみなしている。
日本・安倍晋三首相は東京で駐日本韓国大使館の主催する記念行事に出席し、両国の国民に国交正常化50周年に対するお祝いの意を表し、また両国が未来へ向けての友好関係を確立して、関係改善のシグナルを放つよう呼びかけた。
韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相、キャロライン・ケネディ駐日米国大使、日本・民主党の岡田克也代表、日本共産党の志位和夫委員長および日韓の各界の代表らが記念行事に出席した。
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領はソウルで駐韓国日本大使館の主催する記念行事に出席し、挨拶して、韓日が歴史問題という「最大の障害」の解決を通して、両国の協力の新しい時代を切り開くよう呼びかけた。
同日の午後、朴槿惠大統領は大統領府で日本・安倍晋三首相の特使で日本・日韓議員連盟の額賀福志郎会長にも会見している。朴槿惠大統領は会談で、安倍首相が1965年以降の日本の歴代内閣の歴史観を継承するよう望み、両国が相互信頼のある外交を通じて歴史の傷の痛みを癒し、両国関係の新たな局面を切り開けるよう望んでいると強調した。
アナリストは、今回の日韓国交正常化50周年の記念行事は両国が当面の関係改善を望む気がある積極的なシグナルを放ったが、両国の世論はその見通しが明るいとは完全にはとらえていないとみなしている。
多くの韓国メディアは、韓日両国がこの契機を借りて両国の今後の協力における新局面を打開し、両国の関係を全面的に改善できるかどうかは、依然として未知数だとみなしている。韓国・尹炳世外相が「電撃的に」訪日し、両国が一連の記念イベントを開催し、両国の最高指導者が相手国政府の開催した記念行事にそれぞれ出席するというような頻繁な相互交流は、両国関係が全面的に良い方向へ向かっているという錯覚を人々に与えるのは避け難いだろう。