新華社記者 姚大偉 撮
【新華社北京6月10日】国務院の李克強総理は9日午後、人民大会堂で第3回世界CEO円卓サミットに出席するために訪中した代表らと会見し、また彼らと座談交流を行った。
BHPビリトン、ハネウェル(Honeywell)、フォルクスワーゲン(VW)などの多国籍企業の担当者が今回のサミットの「世界の新構造の下で、中国が総合的な競争力をいかに向上させるか」というテーマをめぐって、「メード・イン・チャイナ2025」、中国の金融政策、簡政放権(行政の簡素化と下部への権限委譲)、放管結合(権利の解き放ちと管理の結合)や大衆の創業、数万の民衆の革新、そして中国の投資環境と関連政策といった幅広い議題について意見を発表した。李克強総理は彼らの提起した問題に一つ一つ答えた。
李克強総理は次のように表明した。現在世界経済の回復は苦難に満ち、中国経済も比較的大きな下押し圧力に直面しているが、経済の持続的・安定的な成長を保つには新たな原動力が必要だ。我々が大衆の創業、数万の民衆の革新を推進するのは、つまり一つの経済の長期的な発展、強国利民(国を強くし民衆に利益をもたらす)に着眼する重大な改革措置で、その目的は億万の民衆の積極性や創造力を引き出し、民間に潜在する知恵に不合理な束縛を打ち破らせ、またそれらをわき起こらせ、経済発展の新しいエネルギーを形成し、包括的な成長を実現させ、人民全体に改革発展の成果を共有させ、中国経済が中高速な成長を維持し、ミドル・ハイエンドなレベルへ踏み出すのを助力する。
李克強総理は次のように強調した。世界経済のグローバル化と国際貿易の自由化という大きな背景の下、中国経済と世界経済は深く融合し続け、中国の新ラウンドのハイレベルな対外開放は現在推進しつつあり、開放の大門がますます広くなる見通しだ。我々は中国企業の「海外進出」によるグローバル化への融合を奨励し、また外資企業を「導入」して中国の現代化建設に参与してもらうよう望んでもいる。中国政府は引き続き市場参入、金融サービス、知的財産権の保護などの方面で、より多くの措置を講じ、国内外の企業を差別せず平等に扱い、公平な競争の市場環境を作り出してゆく。ハイエンド制造業やサービス業などの分野における対外開放を重点的に拡大し、自由貿易区の模範的な先導作用を発揮して、投資協力の新モデルを探索する。
サミットに出席した代表らは、李克強総理が中国の経済情勢や改革の一層の深化、開放の拡大などの政策について全面的に深く紹介してくれたことに感謝し、多国籍企業が中国の改革開放のプロセスに引き続き参与し、対中協力をより深く展開してゆくと表明している。
(新華網日本語)
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