大気汚染が原因の煙霧の改善のため、南京市園林局はこのほど、微小粒子状物質「PM2.5」を減少させる上で、植物が果たす役割を研究した。同研究では、植物には環境を美化し、リラックス効果があるほか、大気中の汚染物質を除去する効果もあることが分かった。うち、室内の観葉植物では、アロエのPM2.5除去効果が最も大きかった。一方、街路樹では、ヒマラヤスギの効果が最大だった。同様の研究結果が発表されるのは、中国で初めて。 現代快報が報じた。
観葉植物おススメはアロエ、ドラセナ・サンデリアーナ、ポトス
観葉植物の中でも、ポトスやオリヅルラン、サボテンなどは、10-15元(190-285円)と比較的安価で販売されており、人気となっている。今回の研究では、アロエ、ディフェンバキア・マクラタ、ゴムノキ、テーブルヤシ 、デュランタ、ドラセナ・サンデリアーナ、ベゴニア・マソニアナ、 スパティフィルム、サンセベリア、ポトス、オリヅルラン、ドラセナ・フラグランス、白掌、ハラン、オモト、ドラセナ・コンパクタの16種の植物が選ばれた。実験の結果、どの植物にも、PM2.5や二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物などを除去する作用があった。
SO2除去効果が最も大きかったのは、ゴムノキ、デュランタ、アロエ。窒素酸化物除去効果が最も大きかったのは、ゴムノキ、デュランタ、 スパティフィルム。PM2.5除去効果が最も大きかったのは、アロエ、ディフェンバキア・マクラタ、ゴムノキだった。その他、ドラセナ・サンデリアナ、ポトス、オリヅルランなども、汚染物質除去効果が大きく、安価で育てやすいという特徴もある。同局の賀永順 局長は、「家の中に観葉植物をたくさん置くといい。特にアロエはいい」と勧めている。