中国が設立を提唱しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)はイギリスの参加表明で、再び世界の注目を集めています。これについて、メディア報道が繰り広げられる中、韓国、オーストラリアを含む多くの国が相次いでアジア投資銀行への参加を表明しています。
13日付のイギリスの新聞『ファイナンシャル・タイムズ』は「ホワイトハウスは先週木曜日、イギリスが中国に対して、妥協を続けることを非難した。中国主導のAIIBは世界銀行の競争相手になる可能性がある。アメリカの非難は中国が次世代の国際開発銀行を構築することに対する懸念の表れだ。この類の銀行は本部がワシントンにある世界的な機関の脅威になると見られる。アメリカはこれまで同盟国にAIIBに参加しないよう呼びかけてきた」と報道しています。
イギリスがAIIBの設立メンバーとして参加を表明した後、韓国、フランス、オーストラリアを含む多くの国々が、近日中に参加するかどうかの決定を下すとしています。
韓国聯合ニュースは15日「3月末までに、韓国は設立メンバーとしてAIIBに参加するかどうかを決定した上で、中国に意思表明する」と報道しています。
日本の『毎日新聞』は15日、東京で開かれた記者会見でのフランスのファビウス外相の発言を引用し「フランスは現在、どういう形でAIIBに参加するかという問題を検討している」と報道しました。オーストラリアの新聞『オーストラリアン』は14日「オーストラリアは中国が設立を提唱したAIIBに参加する可能性がある」と報道しました。
中国の楼継偉財政相の話によれば、まだAIIBに参加していない国の場合、設立メンバーとしての資格認定は3月31日が締め切りだということです。この最終段階が近づくに連れて、ますます多くの国がAIIBへの参加を検討することになるでしょう。
イギリスをはじめとするアメリカの伝統的な同盟国による参加表明は、経済的な利益とアメリカ主導の国際金融の旧秩序への不満によるものです。また、これら同盟国はアメリカが新しい国際金融秩序の誕生を阻止する様子を感じ、アメリカによる権益保護には、ますます期待できなくなっていると見ています。
(中国国際放送局)
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