10日午後、訪中団団員と中国の関係者が出席し「歴史を直視し、未来に向かう」をテーマとした座談会が開かれました。会に出席した中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は今年の両国関係について「2015年は、中日関係にとって複雑な背景がある年だ。中でも、年始めの動きが大事だ。言い換えれば、上半期、歴史問題を的確に対処できるどうかにかかっている。的確に対処できた場合、双方の相互信頼が強まり、他の部分の関係も初めて前進できる」という見方を示しています。高洪副所長はさらに、「村山談話の会の皆さんは、複雑な政治環境の下、村山談話の原則と精神を堅持し、複雑で、変化の多い中日関係にポジティブなエネルギーを提供した。両国関係の改善に突破口を見つけ出そうとする皆さんの努力ぶりを評価したい」と代表団訪中の意義を話しました。
「村山談話の会」は日本軍国主義によるアジア諸国への侵略と植民地支配に対する反省の念を表明した「村山談話」の意義を継承し発展させるために、2013年11月に、日本の政治状況に危機感を抱く多くの学者・文化人・大学教授・元外交官・ジャーナリスト・市民運動家が集まって、結成されました。
訪中団一行は11日から南京、上海を訪れて、13日に帰国する予定です。
(中国国際放送局)
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